こんな悩みを持つ方におすすめ
- 120Hzのディスプレイってどんなもの?
- 120HzのiPhoneのメリットを知りたい
- 60HzのiPhoneでも大丈夫か知りたい
iPhone13シリーズからProシリーズのみに搭載されているPromotionという機能があります。
ディスプレイが120Hzで駆動するという機能です。去年9月発売された iPhone15 Proシリーズにも搭載されています。
スタンダードモデルであるiPhone15やiPhone15 Plusは60Hz駆動のディスプレイが搭載されています。
では60Hzと120Hzでどのような使い勝手の違いがあるのでしょうか?
今回は120HzのiPhone(14 Pro,15 Pro Max)を実際に使用した感想も踏まえて解説します。
120Hzと60Hzの違い
120Hzや60Hzの違いを理解するためには、「Hz」についてまず説明しておかなければなりません。
Hzとは「リフレッシュレート」の単位です。そして「リフレッシュレート」というのは一秒間に画面を書き換える回数を表すものです。
つまり60Hzとは一秒間に60回画面を書き換えていて、120Hzは120回書き換えているということです。ここが60Hzと120Hzの違いです。
動画というのは何枚もの画像で構成されていて、その枚数が多ければ多いほど動画が滑らかになります。リフレッシュレートにも同じことが言えて、リフレッシュレート(Hz)が高いほど画面が滑らかに動くということです。
そのため、一秒単位を競い合うゲームで使用されるモニターは240Hz駆動などのリフレッシュレートが高いものが使われます。
Hzというのは、一秒間に画面を書き換える回数(リフレッシュレート)のこと
iPhone15 Proは120Hz可変駆動のディスプレイを搭載
iPhone15 Proは120Hz可変駆動のディスプレイを搭載しています。
可変駆動というのは、1Hzから120Hzまの間で状況に応じて自動でリフレッシュレートを変更してくれるという意味です。
何も画面を触っていない時にリフレッシュレートを自動で下げてくれます。(ロック画面を表示している時など)
これにより自動的にバッテリー消費を節約しています。
ただ、iPhone15 Proはこの高リフレッシュレートの影響もあってか、 iPhone15シリーズの中でも特にバッテリー持ちが悪いです。
iPhone14Proを使っていた時も、バッテリーの持ちが良いとは思いませんでした。
iPhone15 Pro Maxに関しては、搭載しているバッテリー容量自体が大きいのでそこまでバッテリー消費が激しいとは感じません。
それでもディスプレイ駆動はバッテリー消費にかなり影響を及ぼしていると思われます。
120HzのiPhoneはバッテリー消費が激しい(Pro Maxを除く)
120Hzはいつ使われる?
では120Hz駆動はどこで使用されるのでしょうか?
実は120Hz駆動はiPhoneのホーム画面の時点から使用されています。
画面を横にスワイプする時の滑らかさが60Hz駆動とは異なってるのです。
さらにSNSやWebブラウザなどで縦にスワイプしても滑らかさが全然違います。
↓すごくわかりやすい動画があったので、紹介しておきます↓
iPhone14 Proや iPhone15 Proに搭載されているダイナミックアイランドの挙動は画面が滑らかなために、ヌルヌル動いているように感じられます。
使っていて最も滑らかに感じるのはX(旧Twitter)でした。
Xは永遠にスクロールできるアプリなので、画面のヌルヌル感を最も実感できます。
スクロールすると画面は加速したあとまた減速して止まりますが、減速も滑らかに感じられますよ。
120Hzディスプレイの恩恵はどこでも得られる
120Hz対応iPhoneのメリット・デメリット
120Hzディスプレイは60Hzディスプレイと比べて以下のようなメリット・デメリットがあります。
120Hz対応iPhoneのメリット
目が疲れにくくなる
120Hzのディスプレイは60Hzのディスプレイと比較して目が疲れににくくなると言われています。
ただ個人的にはよくわかりません。
どっちを使っていても、僕の場合は長時間使うので結局目は疲れます。
ただ、iPhoneは画面が大きくても6.7インチしかないから、iPadとかと比べるとそもそも目は疲れにくいと思います。
120Hzディスプレイは目が疲れにくい(筆者の体感では真偽不明)
画面が滑らかになる
先にも紹介した通り、とにかく120Hzの画面は滑らかです。
特に縦にスクロールするのは気持ちがいいです。これは明確に違いが感じられるポイントです。
僕はiPadでも120Hz駆動のものを使用してきましたが、iPhoneの画面が滑らかなのは気分的には最高なんですよね。
でも、120Hzディスプレイに注目してProシリーズを買うというのはちょっと微妙かもしれないです。高額な本体価格に、この機能が見合うかどうかはわかりません。
Proシリーズの場合、Dynamic Island(ダイナミックアイランド)の動作も滑らかになります!
iPhone 14 Proシリーズから搭載された、新機能のDynamic Islandも120Hzディスプレイの恩恵を受けることができます。(Dynamic Islandについてはこちらから)
120Hzディスプレイはとにかく滑らか
120Hz対応iPhoneのデメリット
120Hz対応のアプリは少ない
これがすごく注意ポイントなのですが、意外にも120Hz対応しているアプリは少ないです。
もちろんApple純正アプリは120Hzに対応していますが、それ以外は対応していることが少ない印象です。
特に、120Hz駆動の恩恵を受けられるはずのゲームアプリでは対応していないものが多いです。
あくまでもWebブラウザのスクロールが快適になるという機能のようです。(アップデート次第で改善されると思います。)
120Hz対応アプリは意外と少ない
違いがわからない人もいる
120Hzと60Hzの違いがわからない人もいます。
というか意識しないと分かりにくいものです。
最も違いがわかるのは120Hzに慣れた後に60Hzを触れた時です。
「なんかカクカクするなぁ」と感じます。
だから60Hzから120Hzに変えてもiPhoneに関しては違いが分かりにくいと言えるでしょう。iPhone15 Proから60Hz駆動ディスプレイのスマホに変更するときは違和感を感じる可能性があるので注意が必要です。
120Hzと60Hzの違いがわからないこともある
【結論】120Hzは便利だけど、気づかない人もいる
120Hz駆動は確かに滑らかに動くけど、意識しないと分かりにくい部分もあります。
言うなれば、120Hzディスプレイは縁の下の力持ち的な存在です。
わかりにくですが、確実に私たちの体験を向上させてくれています。